2016.05.25 伝統工芸
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露地の竹皮草履と和装の本式草履の鼻緒の前紐(前壺に通す親指で挟む紐)

本式草履は前紐を通す穴(前壺)は裏側が蓋で覆われているのが普通
下駄の鼻緒が切れたと云って、手拭いを裂いて応急処置をしたのは中学高校時代
下駄の前壺は蓋の無い穴だけなので、抜けないように前紐を括ったものである
中高時代は下駄・草履が日常の履物、靴は学校用か他所行きのものであった
男は腰に平織り木綿生地の手拭いをぶら下げていたので、前紐修理は日常茶飯事

という訳で、私は露地草履の前紐が傷んで切れたものを修理しようと思っていた
奈良や伊賀の履物屋で竹皮の「鼻緒の紐」を探したがものが無かった
というより、竹皮草履の前紐が切れると草履そのものを交換するものだとか
写真でも分かるように、露地草履の竹皮前紐は細くて傷み易いのである
一万円近い草履である、本体がしっかりしているのに前紐が切れたら捨てろとは
私は諦め難く、履物屋を見ると竹皮前紐を探すのだが、京都高島屋でもついつい
和装履物の専門店「伊と忠」で前紐を尋ねると、そこの本店を案内してくれた

何のことはない、その本店は高島屋と四条通りを挟んだ斜め向かいにあった
店内に入り、次第を話すと女将らしき婦人が竹皮草履を手にして来られた
値札は九千円、前紐修繕は出来ないがと牙白色の前紐を見せてくれた
この前紐なら、色目が竹皮と違和感がなかろうということであった
店内とは暖簾で仕切られた奥に職人らしき人が台に坐って草履作りをしていた
傍まで行って次第を話すと、御仁「そうだんねん、もう職人が居りまへんわ」
「この紐は麻ポリ混合で丈夫やさかい、穴に通して外側で結ぶだけで宜しやろ」
私は五足分の十本を三千円で買う、高島屋の「日本伝統工芸展」何ぞやと思うた
あの履物屋の職人こそ、伝統工芸人であろうと嬉しくなった

素足の生活、鼻緒付きの履物を履くことが健康によいする学校の話がある
奈良県三郷町の学校では靴をなるべく履かせないようにという教育をしている
上履きとして、あるいは登下校用の履物として、素足に草履を履かせているとか
三郷町特産の健康草履、手作りの布ぞうり、わらぞうり、竹皮草履などである
これまた、嬉しくなる話
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