2016061711030000.jpg
比較的田植えの遅い大和盆地も、先週の土日ですっかり水田の姿に様変わりした

今月初めのこと、田圃の水引きを終えた碁仇の同級生と一局打った
その時の一手一手の合間は、「水田魚類」の話題に花が咲いた
私が、田圃に水が入るとその夕方からカエルの声を耳にする不思議
そして、カエルは何処に居て、水を引いた田圃に何処から来るのだろうかと云うと
彼は、カエルは田圃の土の中で冬を越し、梅雨の訪れを待っていると応える
耕耘機の刃の間隔はカエルにとっては広いので、そんなにカエルを殺傷しない
起した土の中から、キョトンとした顔のカエルを見ることが時々あると云うのだ

彼が云うには、この一・二年の田圃の水の中にドジョウの姿を見掛けるようになったとか
昔、我々が水田で普通に見かけていた魚たち、曰く「水田魚類」の話である
蜆(シジミ)、田螺(タニシ)、泥鰌(ドジョウ)、鯰(ナマズ)、雷魚(ライギョ)、鮒(フナ)、諸子(モロコ)、目高(メダカ)、川海老(カワエビ)、田長(タナゴ)等々
その姿を見なくなって久しいが、彼は「水田魚類」が復活しているように感じるとか云う
嬉しい話である、「水田魚類」の生きる環境として大事なことは二つあるらしい
一つは農薬散布の毒害を減らすこと
二つは田圃と小川の水路に魚道を確保すること
農薬の毒性は、水田魚類だけでなく周りの生物全体、ひいては人間への影響も大きいとか
最近は農薬の毒性が抑えられているだけでなく、使用量そのものも減っている
水田の周りをコンクリートで固めるやり方から、小川との魚道をつくるようになって来た
つまり、自然の生物体系全体の中で実りを得る農法が見直されつつあるという話であった
話を聞きながら嬉しくなり、ついつい負着につながったが・・、口惜しさは薄かった

さて、カエルの話に戻ると、テレビの天気予報士の話で気になったことがあった
気象庁の中では、夫々の季節観測の目安のなる生物の種目を規定しているという
その予報士は、東京でトノサマガエル(殿様蛙)が見掛けなくなって十年経つと語った
東京ではトノサマガエルは絶滅危惧になるかも云々とも云ったので、私は首を傾げた
関東平野から仙台平野にかけてはトノサマガエルは居ないと昔に聞いていたからである
トノサマガエルは関東仙台平野を省く本州と四国・九州・沖縄、そして東アジアに分布する
最近では北海道でも国内外来種となって繁殖し、北海道の生物体系に影響を与えているとか
関東仙台辺りにいるのは、トノサマガエル似たダルマガエル(達磨蛙)という別種のカエル
まま、トノサマカエルの名が通っているために生じた誤解、或いは感違いであろう
気象庁の役人も気象予報士の資格者も、勝手な思い込みで語ることは厳に戒めるべし
警視庁特命係「相棒」の右京警部曰く、「私は細かいことが気になるもので・・」

因みに、気象庁のいう生物季節観測の規定種目とは
<植物>ウメ、ツバキ、タンポポ、サクラ、ヤマツツジ、ノダフジ、ヤマハギ、アジサイ、サルスベリ、ススキ、イチョウ、カエデ
<動物>ヒバリ、ウグイス、ツバメ、モンシロチョウ、キアゲハ、トノサマガエル、シオカラトンボ、ホタル、アブラゼミ、ヒグラシ、モズ
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://houan7010.blog.fc2.com/tb.php/983-63270801