2016.06.30 市井の偉人
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先日の奈良の雨で崩れた散歩道、九州の大雨は如何ばかりかと・・

私の囲碁師匠がアマ本因坊戦奈良県大会で優勝したことは前に書いた
この日曜日にも小学と中学の囲碁大会があり、共に師匠の教室の生徒が優勝
私は師匠のことをつくづくと感心、まさに市井の偉人だと思うところである
師匠の囲碁教室は近所の公民館で開かれており、私も何度か行った
五十人ぐらいの生徒が囲碁に限らず挨拶や礼儀の躾(しつけ)も受ける
親御さんたちも協力的で役割分担をして教室の運営に自発的に参加されている
生徒の会費は月間百円、会費の管理もお母さんたちが行っていると聞く

師匠は大阪外大(今は大阪大学外国語学部)では囲碁部の主将であった
師匠とは、私が仕事で関係する会社の営業マンだった時に知り合った
私は囲碁を全く知らなかったので、すごい囲碁の達人と知る程度であった
ある時に、囲碁アマチュア選手権で全国ベストエイトに進んだことを聞き感心した
日頃は営業マンとして各地を廻りながらの大会参加は大したものという思いである
定年後は、中学高校の囲碁指導と子供囲碁教室の運営に携わる日々だったとか

私が還暦を過ぎ、生来の天然ボケに加齢ボケが入り出した頃、囲碁の効用を聞いた
師匠に連絡を入れると「それは良いことです」と早速手解きを受けることになった
爾来十年近くなるが、私の囲碁の腕前は遅々として向上しない、師匠は根気強い
程度の悪い生徒の私を決して叱らず、常に褒めそやして元気づける指導法である
師匠曰く、「還暦過ぎて始めた割にはスジが良い」、「見所がある」云々
この数年、謝礼も受け取らずによくもまあと思うぐらいに肩入れ指導をしてもらう
さすがに自分のスジの悪さを自覚して来た私は、申し訳の無さにへこんでいる

師匠曰く、幾度か奈良県チャンピオンなった頃より、定年後の方が勉強したとか
若い頃は、試合が近づくと神経がピリピリして女房もやり辛らかったろうとも
優勝から遠ざかってから、子供相手に教えるための勉強をするようになったと云う
試合にもユッタリとして臨むようになり、囲碁そのものを楽しんで打っているとか
今回の決勝戦の相手は大学囲碁部の現役学生、師匠は七十九歳である
孫ほどの相手と最後までの接戦を制し、勝利した夜は疲れて寝付けなかったらしい

私の通う囲碁教室でも師匠の優勝の話題が広まり、私は辛い立場に
あんな凄い師匠に習っているのに、あんたの腕は今いち伸びない云々カンヌン
それはそれ、一芸を以って地域に貢献し、囲碁の普及に無報酬で尽力される師匠
常々の姿勢も謙虚であり、優勝しても奢ることなく黙々と指導碁を打たれている
小学チームも中学チームも、そして御本人も決勝戦は東京で開催とのこと
子供と父兄を連れて東京まで付き添い、続いて御自身の試合へ臨むという
面倒見のよい老後生活というか、市井の偉人であろうと、師匠自慢もしたくなる
なのに、私の棋力が伸びないのは何故だろうかと、ホトホト落ち込む自分である
私の心に地割れ症状が出て来た
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