2016.07.12 黒牛とロレア
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きのくに和歌山の銘酒・「黒牛」、まま、それなりに旨い
昔、女房殿とドイツのライン河から支流モーゼル川経由でフランス・パリまで列車旅行をした
車窓に見える田園風景が長閑で、幾つもの村々と牧場を通り過ぎて行く途中のこと
そこかしこに屯(たむろ)する牛を見て、女房殿が曰く「何で牛が白いの?、変やわ」
確かに和牛は黒牛が相場であるが、欧州では白牛、朝鮮や支那では赤牛(茶)が普通
女房殿は「白牛」に違和感があり、「黒牛」で納得するようである、思い込みとは恐ろしい

十日の日曜日のこと、和歌山で留学生の男子八人と女子三人を連れ会食に行った
私の知人の女性が世話役をする和歌山の留学生支援組織が今年で二十五周年
私も当初から知っており、留学生の就職の世話なんかを手伝ったりしたこともあった
さて日曜日のパーティ、当初は二十人程が参加予定であったが食事内容を云うと半減
会食の場は、私の行きつけのホルモン屋でメニューは一つしかない
牛のシマ腸のタレ漬けと玉ネギをジンギスカン鍋で焼き、麦飯に添えて喰う、それだけである
宗教的感覚で辞退する者、次にゲテモノ感覚を厭い辞退する者(女子が多かった)が続出
結局、男子は支那人四名、フランス人三名、オーストリア人一名の八名
女子はハンガリー人、フランス人、韓国人各一名の三人で計十一名、他に世話人の知人女性
世話人の女性、「私もこの店は苦手、でも井谷さんが云うから仕方ない」とか云々

以前の留学生にハンガリー人が居て、彼の帰国が我々夫婦の欧州旅行のキッカケとなる
その話は「ヨーロッパ旅日記」として、このブログにも掲載済み
別の会合で、ハンガリー人女性の留学生にそのことを話したのが今回の会食に繋がった
シマ腸ホルモン焼きに多くの女子留学生が嫌厭した中、彼女は喜んで参加した(と思う)
さて会食、日本語で遣り合う留宇学生同士の談論風発、何となく面白い光景である

私が口を挟むと、支那人学生三人とオーストリア人学生・フランス人学生が私の席に来た
論じていて気付いたのは、ハンガリー人女性留学生はナカナカの学識の持ち主ということ
ケルト文化やバスク語、ウゴル語民族の話になった時には支那人学生はチンプンカンプン
逆に、三国志や支那王朝の話になった時にもハンガリー人女性は彼女なりの薀蓄を述べた
彼女の「中国は何故異民族王朝が多いのか」と云う質問に、支那人学生の応えは曖昧となる

西戎(姜・回族)の周・秦、北荻・鮮卑の隋・唐、北荻征服王朝の遼・金・元・清という王朝
圧倒的多数の漢族が何故少数異民族に支配されたのか、と云うのが彼女の疑問
面白い投げ掛けであると興味を持って私は聞き入っていた、支那人学生の回答とは
異民族王朝は、漢族の持つ高度な文明に同化・吸収された云々カンヌン
彼女の云う「圧倒的多数の漢族が何故少数の異民族に支配されたのか」への回答にはならない
私が、日本と支那・朝鮮との歴史の大きな違いは国体の継続性にあると云うと、支那人キョトン
ハンガリー人女性は大きく頷き、「世界で一番長い皇室の存在がある」と云う、私ニコリ

世話役女性が私に一言、「中国は暗記教育で、何故かという教育を彼等は受けて来なかった」
成る程と合点、そこで私が思ったのは、欧州のバカロレア(大学入学資格試験)教育のこと
下記は、フランスのバカロレアでの試験問題の抜粋

人文系
1.言語は道具にすぎないのか?
2.科学とは事実を証明するためだけのものか?

経済・社会系
1.我々は国家に対してどのような責任を負っているか?
2.知ることなしに解釈すること はできるのか?

自然科学系
1.政治に関心を持たずに道徳的に行動することはできるか?
2.働くことで自己意識を獲得できるか?

バカロレアとは、バカが飲む赤ワインカクテル(ロレア)ではなさそうだ・・
下の写真はスペインのサングリア「LOLEA(ロレア)」
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