2017.08.12 今はもう秋♪
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朝顔と風船(ふうせんかずら)。以前掲載したご近所の玄関先の涼感つる草障子の今。

私の夏の朝は行水(水シャワー)から始まる。
今朝も散歩前に水を浴びようとしてシャワーを捻ると水が冷たく感じ、アレッと思った。
そう云えばこの7日が「立秋」であったと気付いたのだった。季節はもう秋。
それから散歩に出かけて見たのが写真の朝顔。立派に花を付けていた。
夏の花と思われている朝顔が俳句の世界では「秋の季語」とされているのを実感した。
朝顔の原産地はヒマラヤ山麓の熱帯アジアだとか云われている。
朝顔は奈良時代末期か平安初期に遣唐使が薬草として持ち帰ったという。
種子は「牽牛子」(けんごし)と呼ばれる生薬として、日本薬局方にも収録されている。
唐では、牛を牽いて行き交換の謝礼したことが名前の由来らしい。
となると、少々疑問が生まれて来る。万葉集である。

万葉集は持統天皇や柿本人麻呂が編纂を始め最終は大伴家持の編纂と云われている。
つまり、万葉集は朝顔が日本に渡来する前に編纂された歌集である。
ところが、万葉集には朝顔(あさがほ)も詠われているのである(五首)。
1538: 萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花
2104: 朝顔は朝露負ひて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけり
2274: 臥いまろび恋ひは死ぬともいちしろく色には出でじ朝顔の花
2275: 言に出でて云はばゆゆしみ朝顔の穂には咲き出ぬ恋もするかも
3502: 我が目妻人は放くれど朝顔のとしさへこごと我は離るがへ

万葉集に詠われている「朝顔」とは何の花か?諸説あり結論は出ていないとか。
槿(むくげ)の花か桔梗(ききょう)の花というのが有力とされる。
まま、もう秋。朝の行水が冷たく感じ、秋の花・朝顔に心が動いた次第。
ところで、トワ・エ・モワ という夫婦歌手の歌 「今はもう秋」
我々の若い頃のヒット曲、私も時折口ずさんだもの。ええ曲やった。
2017.08.11 職業的物言い
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台風5号が奈良を通過。倒れた我が家の高砂百合の蕾が膨れだした。

職業から来る物言いはそれぞれ癖がある。
医者・弁護士・坊さん等が「まいどおおきに」「またお越し」とか云うのは聞かない。
薬剤師も「おおきにありがとう」は使わず「お大事に」と云って客を送り出す。
「客」と云うところは、まま、医者・弁護士・坊さんとは多少違ってはいるようだ。
近所の薬局の主人(薬剤師)と私は同い歳で気さくに会話をしている。
薬局に行った時、私があと4・5年でガンも完治出来ると聞いたがホンマかと訊いた。
ガンで余命1年の告知を受けていた私の友人が、先日死んだ話の流れである。
主人が調剤室の中にいる薬剤師に「あの話かな」と問いかけると、薬剤師は応えて、
「米国立ガン研究所の日本人主任研究員が開発した近赤外光線免疫治療法でしょう」。
その治療法はガン細胞の死滅率が極めて高く、ほとんどのガンに適用できるという。
それに転移ガンにも有効で副作用がなく、安価なので医療費の削減にも貢献できるとか。
私が、日本で研究開発して日本の医療技術とすれば良いのにと云うと、主人と薬剤師曰く、
「日本では研究開発費用が出ない、国の予算が付かない、教育体制が悪い云々」であった。
そして、日本にも明るい話があるとして教えられたのが大阪の小野薬品のこと。
平成4年に免疫を使ってガン細胞を攻撃する免疫治療薬「PD―1」という分子が発見された。
発見した京都大学の本庶佑教授らの研究チームと小野薬品が共同研究を進めて来たと云う。
平成25年には、世界的な革命技術として米科学誌サイエンスのトップを飾り、世界中が注目。
そんな話で、あと4・5年生きながらえれば、ガンを罹って死ぬことはなくなる云々であった。
しかし、それまでに余命一年のガン告知をされたらどうするかと云う話になった。
私が、「読みたかった古典を読むとか、行きたかったとこへ旅をするとは云わない」。
「毎日一升瓶を空け、空瓶を数えながら、ボンヤリと日々の移ろいを眺めて死を待つ」と云うと
その薬局の主人曰く、「そんなに飲んだら体に悪い、体調を壊しまっせ」。
私「・・・」(余命一年の体や云うのに、この人、やはり薬剤師)。
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マクワウリ(真桑瓜)、病院の入り口で農家のオバちゃんが一個200円で売っていたもの。
オバちゃんが「割れ目のあるのが食べ頃で甘いよ」と云って選んでくれた。

マクワウリは英名:オリエンタル・メロン、学名:Cucumis melo var. makuwa。
北アフリカ・中東の原産で西に伝わった品種群がメロン、東に伝わった品種群が瓜(ウリ)。
このウリが渡来したのは古く、奈良の縄文遺跡(唐古・鍵遺跡)から種子が発見されている。
美濃国真桑村が良品の産地であったことから、マクワウリの名前が付けられたと云う。
果皮の色については緑色系・白色系・黄色系の3色系統が存在する。
奈良県原産の黄まくわで昭和11年に育成された『黄1号』はマクワウリの基準品種である。
我々が子供の頃からマクワウリを「まっか」と呼んで親しんでいた食べもの・オヤツである。
近縁のマスクメロンが日本の市場に流通するのは大正14年以降の温室栽培に成功してから。
当初は一般家庭には手の届かない高級品であり、庶民はもっぱらマクワウリを食べていた。
一世の人気を博した「プリンスメロン」はマクワウリの一種(ニューメロン)であった。
西洋のスペインメロンの一種(シャランテ)を交配させた品種でサカタのタネが開発したもの。
最近の青果売り場は西洋メロン系ばかりで「まっか」も「プリンスメロン」も見なくなった。
まま、郷愁、あの原風景の様な農家のオバちゃんが売る懐かしい味を買い求めた次第。
今、冷蔵庫に入れてある。
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愛犬「ハナ」の飲み水として冷蔵庫に2㍑ボトル2本を保管している。形の違いで区分。
「ハナ」の飲み水は朝・昼・夕・晩と冷した水に取り換える。せめてもの猛暑対策である。

大和郡山の陶工である元塾生が吉野・十津川での焼き窯の火入れから戻って来た。
それで、慰労のため天然水銭湯へ浸かりに四人で行ったのである。
電気風呂やサウナ風呂にも入りゆっくりとした後、コンビニによってビールを買う。
酒・焼酎・ワイン、そして造りに鮨、焼肉という雑多感のある食材を皆が持ち寄った
焼酎瓶二本に「六甲の水」を入れて冷やしておいたのが直ぐ無くなった。
そこから後は、ペットボトルで「ハナ」用に冷やしていた水道水を皆で回し飲む。
皆も「ハナ」も文句は云わない。

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車庫に置いてある「六甲の水」、2㍑ボトル6本入り2ケース。
昭和58年に発売された「六甲の水」。日本初の販売水であった。
発売当時は、ミネラルウォーターという言葉も日本では知られていなかった。
泉源は神戸市灘区の住宅地、六甲山系の花崗岩層をくぐり抜けた水とか。
この土地は以前、六甲牧場という小規模な牛乳飲料メーカーの工場跡。
「六甲の水」は、神戸からトレーラーで大和郡山まで運ばれて瓶詰めした。
採水地でボトリング(瓶詰)までを行う普通のミネラルウォーターの作り方ではなかった。
云わば、神戸が泉源で大和郡山が製造元、神戸産か奈良産か微妙な代物である。
蛇口からがぶ飲みでき、しかも軟水で美味いという日本の水道水。世界でも稀有なもの。
それでもペットボトルの飲料水が売れているいうこの社会現象とは何であろうか
流通業で生きて来た私が、全く以って予測出来なかった現実である。
2017.08.06 ボケの自覚
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朝餉の焼きナスビ、昨夜の焼け残りである。

昨日、孤老の私を案じて娘が孫を連れて家に来た。
野菜が不足がちになるからとか云って袋を持って来た。
キャベツ・人参・玉ねぎ・ピーマン・オクラ・小松菜そしてナスビ(茄子)が6本。
私は夕餉に焼きそばを作り、茄子を三本グリルに入れてガスの火を点けた。
焼きそばでビールと焼酎を飲みながら、そのまま寝むり込んでしまった。
夜中に目が覚めると、何やらピーピーと音が聞える。
台所からである。行ってみるとグリルの押しボタンが下がったままであった。
茄子を焼いていた状態のまま放置したので警音が作動したのだった。
ガスは自動で消えていたが、ナスビの上部は焦げ下部は半焼けである。
我が身のボケを呪いつつ皮を向き、喰えるところを朝餉の菜にする。
茄子を持って来るなら焼き茄子か麻婆茄子して持って来い、と私は娘に云いたい。
ボケ話のついでながら、先日の友人の葬儀のこと。
私は白ネクタイを絞めて通夜の会場へ向かったのだった。
結婚式ですかと云われて白黒を取り間違えたことに気付き、近くの洋品店へ急いだ。
確実に老いの症状が出てきていることを自覚する今日この頃。